父親

俺は将来どういう父親になるのだろうか。
そもそも自分には父親というものがどういう存在なのかわからん。
友達が「ウチのオヤジがさぁ〜」と言うのを聞く度に、わからないのである。

中学・高校時代に、毎週週1回、担任の講話聞いて感想文を提出するという授業があった。
生真面目な俺は6年間1度も欠かさずにノートを提出し続けた。
でも1回だけ何も書けず、白紙で提出したことがあった。
その時のお題は「父の背中」であった。

書けるはずもない。