他人事ではなくて。

JR西の脱線事故後の社員の態度については事故は他人事であるというようにしか思っていないのでは、と感じられてしまうのだが、この件に関してJR西は5月末までに「社員教育」などの何らかの対策をまとめるそうだ。この問題を「社員教育」―どんな社員教育なのだか、ぜひ公開してもらいたいものだ。―で根本的に改善できたらどれだけ素晴らしいことだろうか。

JRの社員に限って言えば、何も今回の脱線事故だけではない。
俺の地元の駅では、「駅構内での呼び込みや勧誘は禁止です」というエンドレスで流されるアナウンスもむなしく、いつも悪質と思われるキャッチが行われている。そしてその現場をみても注意すらせずに横を通り過ぎていく社員たち。

電車の中では、他人の目を臆せずに(←「いや、心の中では他人の目を気にしているのだろう」とは今では思わない。注意されたことに対して逆ギレする人間をみる機会が多くなってきた。)ケータイでおしゃべりをする人。うるさいと思っていても注意をせずにいる隣の人。あるいはうるさいと感じない不感症の人。

昨日、高校生が自動販売機でタバコを買っているのを見た。それも辺りを気にするそぶりも見せずに堂々と買っていた。周囲の大人は誰もそれを咎めてはいなかった。

授業中に、いまだにペラペラとしゃべっている集団。自分の興味のある授業は聞くが、興味がないと延々としゃべり続ける。注意をされたら黙る。相手を見ては自分の態度を変えている。

みんな「現代人」なのだ。

(現代人は注意をしないしされたこともない。ましてや現代人に注意をすると自分の命に危険が及ぶ可能性がある。これは厄介だ。放っておくのがよいのか。でも自分の現代人っぷりに気づく現代人は、一体どれほどいようか。)

誰もが心のどこかに現代人性を持っているのだろう。
またオヤヂ性を持つ人は減っているのだろうか。

どう思う?