「あ、なるほど」(21日AM10時追記)

上の日記(タイトル「原腸形成」)についての自分の頭の中での一連の流れを再現すると…

上胚盤葉の一部が陥入して脊索突起が出来る
→ここで「三胚葉は全て上胚盤葉由来」であることを忘れる。すなわち「上胚盤葉=外胚葉」と思い込む(←たしかに、陥入せずに残ったものは外胚葉だが)
→「ん、『外胚葉が陥入してできた脊索突起由来の脊索なのに、どうして脊索は中胚葉なのか?(これを『脊索外胚葉説』とする)」と疑問に思う
→三胚葉の定義について見直す&図を眺めたり書いたりする
→「陥入して、下胚盤葉と置き換わったものは内胚葉、置き換わらなかったものは中胚葉、陥入しなかったものは外胚葉、ということを思い出す(この時点で上記の説は消えることに気づく)」
→「やっぱり脊索は中胚葉由来じゃん!?」
→「でも、教科書の図にある外胚葉と内胚葉の『間』を見てみると、この『間の全て』を上胚盤葉が陥入して出来た中胚葉が満たしているわけではないのでは?」と思う
→しかも脊索は陥入して出来た中胚葉部分には描かれていない
→う〜ん・・・
→ここで自分の考え方について再度考える
→しばし睡眠後、起きる
→「陥入して、下胚盤葉と置き換わったものは内胚葉、陥入しなかったものは外胚葉、外胚葉と内胚葉の間のものは全て中胚葉と見なせる、とすれば万事オッケーか!?」
→ネットにつなぎ、コメントを読み、「むむむ、間葉!?間葉の定義はなんだろう?」と思う
(ちなみに、1年次に行われた組織学の総論のときには間葉についてあまり深く考えていなかったことも思い出した)
→ラングマンの「中胚葉とは胚盤葉上層および胚体外の組織に由来する細胞をさし、間葉とはその起源に関わらず胚子の結合組織を指す」という記述を読む
→『組織学総論』の「間葉とは発生のごく初期に内・外胚葉の間に落ち込んだ細胞からなる組織である」という記述を読む
→「あ、なるほど」
→自分なりの結論が出る

それは

脊索は間葉性。でも、「外胚葉と内胚葉の間にあるのが中胚葉」と考えると「間葉=中胚葉」とも言えるので、「脊索は中胚葉由来」と言える。
(ちなみに、「脊索中胚葉」という表現方法もあるそうだ)

試行錯誤。